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メディアが変えるもの
ネットバカ
ネットバカ
 決して扇情的な書名に魅かれて買ったわけではありません。ニコラス・G・カー、以前から気になっていました。ちょうど週末にAmazonから届き、雨の休日を含め、読書。。。
 この本は期待を裏切りませんでした。以前から、メディアと人の思考の諸相については関心がありました。ただ、マクルーハンの主張は自分に読み切れない部分があり、目からウロコというわけにはいなかたった覚えがあります。(もう20年近く前のことですが)ニコラス・G・カーの話は分かりやすく、説得力のあるものでした。
 以前から気になっていたのですが、自分自身が頻繁にプロジェクターを使って授業をするようになったとき、自分の授業スタイルの変化を感じました。その変化は、授業の時だけでなく、その準備期間、資料集め、資料の再構成、プロット、プロジェクター(とあるいはWiiリモコンによる電子黒板)すべてにおいて起きており、その内容はメディアに対する最適化でした。

 もちろん資料を見せることが授業の全てではないのですが、生徒の注目度合いが上がる、と言う理由で使用するプロジェクターが、ニコラス・G・カーの意見によれば、もしかしたら「教科書何ページのこの図を見て」という授業と比べ、生徒の脳の形成に決定的な差異をもたらしているのではないかと考えるわけです。
 
 自分は学習のスタイルのことだけしか頭にありませんでした。自分の興味はプロジェクター中心の学習スタイルが生徒の教科的な思考の形成にどう影響を与えるのか、というレベルにとどまっていて、そもそも思考を形成する脳の物理的な回路の形成というところまでは、まったく考えが至りませんでした。

 100年以上前から現在まで貫かれた多人数学級、教師1対生徒多、黒板にチョークという授業スタイル(メディア)は生徒の脳にどういった回路を刻みつけたのでしょうか。また、電子黒板による電子教科書(もう本校の英語では行われている)による授業ではどんな回路になるのでしょ。また、その両者は異なるのでしょうか。いっしょでしょうか。

 書籍の読書と、WEBの閲覧では脳の回路形成に差異が現れるということが事実であるとすれば、旧来の授業スタイルと、電子教科書・電子書籍・電子黒板といった、未来志向(と思われている)授業スタイルでは、我々とは異なった脳を持つ生徒が育っていくことは確かなようです。

 ひさしぶりに面白い読書でした。自分的ランキングでは、もしかしたら「伽藍とバザール」の上を行くかもしれません。。
| ICT実験 | 15:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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